1次リーグB組を1位突破した世界ランク2位の日本が、A組2位で同6位のプエルトリコに7-0の6回コールドで快勝し、3位以内が確定した。先発のエース上野由岐子(36)が5回無失点の好投を見せれば、打線は2回に4番山本優内野手(29=ともにビックカメラ高崎)の満塁本塁打などで5点を奪った。2大会ぶり4度目の優勝に向け、今日11日の準決勝で同1位の米国と対戦する。

 投打の柱の活躍で、日本が危なげなくライバル米国が待つ準決勝に駒を進めた。2-0で迎えた2回2死満塁で4番山本が「チェンジアップをうまく拾えた」と逆風を切り裂き、左中間へ豪快な満塁本塁打。今大会5本目の1発で流れを引き寄せた。投げては、上野が5回無失点、9奪三振の好投。最後は6回2死一、三塁から相手の捕逸で7点目を奪い、コールド勝利をつかんだ。宇津木監督は「4番がしっかり打ってくれた。あの1発で上野が楽に投げられた。安心して見ていられた」とうなずいた。

 2年後の東京オリンピック(五輪)での金メダル獲得に向け、今日11日には、いよいよ08年北京五輪の決勝で戦ったライバル米国と激突する。相手エースのアボットは、この日のオーストラリア戦でも7回を9連続を含む18奪三振の快投で、健在ぶりを見せつけた。頂上対決を前に、日本のエースは「自分たちがどれだけ出来るか判断できる試合になる。しっかりと勝負していきたい」と表情を引き締めた。