不正判定疑惑などに揺れる日本ボクシング連盟が主催する「全日本UJ(アンダージュニア)王座決定戦」が18日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で始まった。

 全国から集った15歳以下の選手が整列して行われた開会式に、山根明前会長(78)の姿はなし。公式パンフレットの「ごあいさつ」も同連盟の会長代行として森正耕太郎副会長の名で記され、「山根明」の文字はなかった。

 開会式では森正会長代行が「ボクシングのレベルが上がってきているのは、アンダージュニアから一生懸命頑張ってくれているからです。勝ち負けよりも、戦った相手に感謝の気持ちを持ち、握手をして、次の試合を頑張ってください」などとあいさつ。一連の騒動については触れられなかった。

 同連盟は15日に公式ホームページ上で、不正疑惑で会長と理事を辞任した山根氏が関西連盟と奈良県連盟の役員、会員も退くことを発表している。