体操リオデジャネイロ・オリンピック（五輪）女子代表の宮川紗江選手（18）が29日、都内で会見し、日本体操協会に強い不信感を示した。指導を受ける速見佑斗コーチ（34）が、宮川選手への暴力行為で協会から無期限登録抹消などの処分を受けたが、「処分の重さは納得できない」と軽減を要望。引き続き同コーチの指導で東京オリンピックを目指すことを望むとともに、日本協会幹部からパワハラを受けたことを明かした。

＜宮川選手一問一答＞

－速見コーチの処分についてどう思うか

暴力は事実だし、コーチも処分は受けると言っている。私も処分をなしにとは言っていない。ただ、無期限登録抹消は重すぎる。必ず戻ってきてくれると信じています。コーチと一緒でなければ東京五輪は目指せません。

－暴力認定の際、塚原本部長には何と言われたか

「私はあなたの味方よ」と。「伸びないのはコーチのせい。私なら100倍伸びる」とも言われました。私も家族も速見コーチの指導を引き続き受けることが希望だというと「どうかしている。宗教みたい」と。怖くなりました。精神的に限界でした。

－塚原本部長は、それほど権力があるのか

昔から本部長で、大きな権力を持っている方。誰も意見がいえない。本部長の周りの方からは「朝日生命に来ればいい。寮も空いてるから」と誘われました。朝日生命は（塚原）千恵子先生が監督のクラブ。私を入れるために、速見コーチの存在が邪魔だったのかもしれません。