日本男女のエースが、4大大会で同時に8強入りの快挙を達成した。世界19位の錦織圭(28=日清食品)が同34位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)にストレート勝ち。2年ぶり3度目のベスト8に進むと、同じコートで同19位の大坂なおみ(20=日清食品)も同20位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)にフルセット勝ち。自身初の4大大会8強入りを涙で祝った。複数の日本選手が4大大会で同時に8強以上に進出するのは、95年ウィンブルドンの松岡修造、伊達公子以来、史上3度目の快挙となった。両者の次戦は5日(日本時間6日)。

◆錦織圭と大坂なおみ 事務所は同じ世界的マネジメント会社、IMG。大坂は当初、違う事務所だったが移籍した。同じ事務所なので所属契約の日清食品、契約先のWOWOWなど共通点は多い。拠点も同じ米フロリダ州だが、錦織はブラデントン、大坂はボカラトンと場所は異なる。例年年末に行う錦織が発案したチャリティーマッチに昨年、大坂が参加。「ケイ、サーブが遅い」といじっていた。

◆4大大会日本男女シングルス8強以上 男子が21回、女子が16回の計37回ある。達成したのは男子が6人、女子が7人の計13人。そのうち、最多が錦織の9回だ。女子の最多は6回の伊達。最高成績は、錦織の14年全米準優勝。女子の最高成績は、73年全豪の沢松和子、94年全豪、95年全仏、96年ウィンブルドンの伊達が記録したベスト4だ。