フィギュアスケート女子でシニア2年目を迎える白岩優奈(16=関大KFSC)が7日、大阪・高槻市の関大たかつきアイスアリーナで練習を公開した。今季の目標を「自分に負けないこと」に設定し、12月の全日本選手権(大阪)での表彰台を狙う。

試合での歯がゆさと別れを告げるシーズンにする。公開練習を終えた白岩は「去年を振り返って、一番の反省は練習してきたことを信じ切ることができなかった。今シーズンはしっかりと練習を積んで『大丈夫だ』と思えるようにしたい」と言い切った。シニア1年目。周囲が驚くほど決まっていたジャンプが、グランプリ(GP)シリーズのデビュー戦だったNHK杯などで決まらなくなった。

「試合前になると、自信をなくしてしまう。練習直前まで良くても、本番になると『できないかもしれない』という思いが出てきてしまっていた。ちゃんと信じることができたら『大丈夫だ!』って思うことができると思う」

昨季からメンタル面で専門の指導を受けるなど、改善を試みてきた。その上で、今考える解決法はシンプルだ。

「曲がけ(曲をかけての通し練習)でジャンプを跳ぶだけじゃなくて、試合でやる気持ちで曲かけをやる。何事もプラス思考で考えるようにトレーニングしていきたい」

この日の練習では、ルッツ-ループの連続3回転ジャンプに成功。女子では平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダルのザギトワ(ロシア)ら少数しか成功させていない、高難度の連続ジャンプだ。昨季も練習では数多く決めてきたが、大半の試合ではルッツ-トーループの連続3回転に難度を落とした。8月のスイス合宿などでは、取りこぼすことが多いスピンの練習にも注力。練習の成果を試合での成功につなげれば、台風の目になる可能性を秘めている。