最高の舞台で勝利をつかみ、歓喜の涙がほおを伝った。大坂なおみ(20=日清食品)は8日、ニューヨークで行われた全米オープンテニスの女子シングルス決勝でセリーナ・ウィリアムズ(36=米国)を破り、日本女子で初めて4大大会を制した。ベンチに戻ると、両手で顔を覆ってむせび泣き、しばらく立ち上がれなかった。

試合は大坂が終始優勢で、観客からは「ゴー・ナオミ」「カモン・セリーナ」との掛け声が響いた。S・ウィリアムズが主審の判断を巡って激しく抗議すると、地元のファンもブーイングするなどアウェーの雰囲気だったが、終盤に近づくにつれ、大坂を応援する声も増えた。

大坂の父親と同じカリブ海のハイチ出身で、父親と長年の付き合いがある会社経営ユニク・アーネストさん(45=ニューヨーク在住)も観客席で母国の国旗を持って応援し「なおみは日本の文化を通じて謙虚さを身に付けたことが1つの力になったのだと思う」と喜びをかみしめた。

千葉県八千代市から観戦に訪れた主婦大石晴紀子さん(67)は優勝が決まった瞬間、娘と抱き合って泣き「ストレートで勝ったのは衝撃的。一生の思い出になった」と喜びに浸った。

試合後、大坂が会場脇に設置されたインタビュー席に姿を現して満面の笑みでトロフィーを掲げると、集まったファンから一斉に「ナオミ・コール」が鳴り響いた。