卓球男子のナショナルチームが10日、宮城・塩釜で合宿を公開した。

公開に先駆けて開かれた会見で、仙台出身の張本智和(15=エリートアカデミー)は「地元に戻って練習できるのはうれしい。復興を願いながら練習に取り組みたい」と気持ちを高めた。

合宿は14日までで、一般公開、講習会が行われる他、被災地を訪問する予定もある。選手たちのジャージーには「忘れない3・11」のロゴがついており、宮城で合宿を行う意義は大きい。張本は「東日本大震災を経験してから7年がたった。まだまだ復興していないところもある。自分たちにできることは練習して結果を出すこと。最終的にはオリンピックでメダルを取ってそれを皆さんにお見せしたい」と新たな誓いを立てた。

また水谷準(29=木下グループ)が、「元気と勇気を与えられるように頑張りたい」と話せば、吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)も「中学までは僕も仙台でお世話になった。元気を届けられるように頑張りたいし、少しでも楽しんでもらえるように全力でプレーしたい」と思いを伝えた。