日本体操協会は10日、2016年リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江選手(19)が塚原千恵子女子強化本部長と塚原光男副会長からパワハラを受けたと告発した問題への対応を臨時理事会で協議し、第三者委員会の調査結果が提出され、理事会の判断が出るまで塚原夫妻を一時職務停止にすることを決めた。

第三者委の報告は10月25日の世界選手権(ドーハ)開幕までに間に合わない見通しで、塚原女子強化本部長は同選手権で指揮を執らない。代行は今後決める。東京五輪の出場枠を争う大会で強化トップが不在となるが、具志堅幸司副会長は「国民や選手が納得するかという物差しで考えた。これだけの大きな騒ぎになったので、継続はあり得ない」と述べた。

宮川選手の代理人弁護士は10日、第三者委の岩井重一委員長が、塚原夫妻が指導する朝日生命と関連がある企業で顧問弁護士を務めていたことを問題視し、メンバーの一新を求める文書を協会に提出した。これに対し、協会の山本宜史専務理事は「朝日生命とは一切、関係がない」として人選は再考しないと説明した。岩井氏は第三者委の中立性を保つため、10日付で顧問弁護士を辞任した。