日本で生まれ、米国で育ち、ハイチにも心のふるさとを持つ。テニスの全米オープンで日本選手初の4大大会シングルス制覇を達成した大坂なおみ(20=日清食品)は「3つの国の文化の中で育った。いろんな国の人に応援してもらえるのがうれしい」と語る。

北海道出身の母環さんとハイチ出身の父レオナルドさんとの間に大阪で生まれた。3歳で米国に移住。英語は流ちょうだが、日本語は話す方が苦手で勉強中だ。日本を訪れるのは年に数回。「原宿が天国」で「東京に行けるのはいつも楽しみ」と話す。趣味はアニメやゲーム。日本文化の影響を強く受けている。

幼少時はニューヨークで父の家族と暮らした。昨秋にはハイチを初めて訪れ、地元の人と交流。決勝は父方の親戚や友人がハイチ国旗を手に応援してくれた。「ハイチの人は優しくて、明るいところが好き」と笑う。

米国で育った若者らしく人気歌手ビヨンセがお気に入り。7月にはツアー大会の合間をぬって姉まりさんとコンサートへ行った。「音楽はエネルギーをもらえる」と目を輝かせる。

日本の元トップ選手だった杉山愛さんは、これほど体格、パワー、スピードに恵まれた日本選手は過去にいなかったとした上で「お父さんの体格とお母さんの日本人的な(勤勉な)要素がうまくミックスされた素晴らしいプレーを見せてくれている」と指摘する。19歳で日本代表に初選出。大坂は、主役を期待される2020年東京五輪を「今から楽しみ」と心待ちにしている。