卓球男子のナショナルチームが14日、宮城・塩釜で行っている合宿を公開した。普段はナショナルトレーニングセンター(NTC)で主に合宿しているが、年に1度、他の場所でやり、集団で行動することで結束力を高めている。

今合宿では、皆で風呂に入るなど文字通り「裸の付き合い」で団結。リオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダルの水谷隼(29=木下グループ)は、「大浴場でみんなで入りました。なかなかないこと。みんな仲良くやっていますよ」と笑顔で話した。

水谷は以前から悩んでいた鼻のアレルギーの手術を8月上旬に行ってから初めての合宿だった。調子を上げることに専念しながらも、逆チキータに挑戦するなど新たな「技」の習得に取り組んだ。「鼻は完治はしていないが、手術して全然違う。張本とか若手も成長しているが、僕もまだまだ成長できる。逆チキータを身につければ新たな自分の武器になるのかな」と力を込めた。

仙台出身の張本智和(15=エリートアカデミー)も「いい合宿になった。目標は五輪での金メダル。練習から1球1球無駄にしないようにやっていきたい」と話した。