今季ボルダリングW杯年間女王の野中生萌(みほう、21=TEAM au)がボルダリングの決勝で5位となった。

3種目すべてが終了し、各種目の順位のかけ算で計算する複合ポイントも4位とし、16日の複合決勝進出も決まった。「本当に今できることは全てできたかなと思いますね。(準決勝を)6位で通過して、5位。1つ上げられたので、それは良かったかなって思います」と振り返る。

今大会、6日に行われたリードの予選で右肩を痛めた。現地の病院では医師からはチーズを患部に湿布しての治療も勧められるなど、できるかぎりの回復に努めながら試合に出た。「正直、ボルダリングの予選の時はもう決勝には行けないと思うくらい痛かった。決勝もやっぱりどうしても完全ではなくて、力が入らなかったり、痛みがあったりで、思い切り出来なかった」。悔しさを、自分の言葉で素直に口にした。複合の決勝に向けては「全体的にボロボロなので、1日で回復できるか分からないですけど、とにかく明日はできることを、回復に努めて複合に臨みます」とまずはケアに全力を尽くす。