8月の世界選手権を制した世界ランク4位の桃田賢斗(24=NTT東日本)が、同1位のビクター・アクセルセン(24=デンマーク)を2-0(21-18、21-11)で破り、決勝進出を決めた。

2ゲームとも粘り強いディフェンスで長いラリーをことごとく制し、序盤はリードを許しなが中盤以降に追いつき、突き放す展開で昨年の世界選手権王者に力の差を見せつけた。

「お互いによく知っていますが、強い気持ちで勝ち切れました。ビクター選手が自分を研究して長いラリーに耐えてきた。第1ゲームを取れたことが第2ゲームにつながりました」

これでアクセルセンには8連勝で通算対戦成績も9勝2敗と圧倒する。14日の準々決勝では憧れの存在だったレジェンド、林丹(中国)から初勝利を挙げた。ジュニア時代から憧れていたという大会で悲願の初優勝にあと1勝と迫ったが、「勝ち負けよりコートの中での振る舞いや執着心など、僕の成長した姿をみなさんに見てほしい」と謙虚な姿勢を崩さなかった。