女子ダブルス世界ランク1位の福島由紀(25)、広田彩花組(24=ともに岐阜トリッキーパンダース)が、2-0で中国ペアに勝ち、初優勝した。

雑音をものともせず、試合に集中した。4月に前所属先の再春館製薬所を離れた今井彰宏氏を追い、岐阜トリッキーパンダースへ移籍。大会直前の10日には、所属チームで指導を受ける今井氏が恐喝および金銭不正により、日本協会から会員登録を認めない処分を、吉冨桂子氏も会員登録抹消処分を受けた。初戦の後、この件に関しての質問を受けると、福島は「ノーコメントでお願いします」と気丈に答えていた。

名実ともに日本のエースになりつつある。今年7月、初めてリオデジャネイロ五輪金メダリストの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)を超え、世界ランキング1位になった。それでも「他のペアとレベルの差はあまりない。まだまだと感じている。2人で上を目指しながらがんばっていきたい」(広田)と慢心はない。勝利を重ね、2人は着実に強さを増している。