五十嵐カノア(20=木下グループ)が、日本サーフィン界に新たな歴史を築いた。ワールドゲームズは18日、愛知・田原市のロングビーチで行われ、男子3回戦から登場した五十嵐は順当に勝ち上がり、6回戦も1位突破して4人で争うグランドファイナル(決勝)に進出。世界選手権54年目にして日本の初メダル(4位まで)獲得を決めた。

3回戦こそ2位だが、残る3試合は1位突破。6回戦も残り5分で7・83を出し、合計15・83で3位から躍り出た。前日は「40%」と話し、エアやターンを豪快に決めたこの日も「まだ50%くらい」と淡々。「あまった力は、明日にとっておく」と言ってのけた。

ともに6回戦を戦った村上舜(21)や5回戦で4位に終わった大原洋人(21)は敗者復活戦に回ったが、五十嵐はストレートでの決勝進出。「集中して100%の力を出す」と誓った決勝で歴史的なメダルを最も輝く金色にする。