春から米国に拠点を移したシニア2年目の本田真凜(17=JAL)が今季初戦で56・66点。7位と出遅れた。

黒の衣装で登場し、冒頭のループ-トーループの連続3回転ジャンプは成功。だが、ダブルアクセル(2回転半)は転倒で1・24点しか稼げず、演技後半の3回転フリップも乱れて1・08点と、ジャンプでの取りこぼしが響いた。終盤のステップでは体を大きく使って表現するなど見せ場も作ったが、演技後はさえない表情だった。

昨季まで大阪・関大高を拠点としていた本田は、18年4月から兄太一(20=関大)とともに米国へ移り、かつて浅田真央を指導したラファエル・アルトゥニアンコーチ(61)に師事。夏の全日本シニア強化合宿では「新しいジャンプの跳び方を練習したり、いろいろ今までと違う。毎日楽しく練習できています」などと笑顔を見せていた。

今季の新SPはシェイリーン・ボーン氏振り付けの「セブン・ネーション・アーミー」。印象を「今までしたことがない、格好いいダンサブルな曲」と語ってきた。フリーは28日。こちらもローリー・ニコル氏が振り付けた新プログラム「ラバーズ」となっている。グランプリ(GP)シリーズ初戦のスケートアメリカ(10月19日開幕、米エバレット)へ、浮上のきっかけをつかみたい。