フィギュアスケート女子の三原舞依(19=シスメックス)が1日、今季の国際大会初戦で2位に入ったネーベルホルン杯が行われていたドイツ・オーベルストドルフから帰国した。

現地の出発が約1時間半遅れたものの、台風24号の影響でこの日の午前6時まで滑走路を閉鎖していた関西空港に無事到着。ショートプログラム(SP)3位の70・94点、フリーは2位の138・28点で合計209・22点をマークし「久しぶりの国際大会で不安が結構あったけれど、その中で大きなミスなく、ショートもフリーも滑り切れたのが良かったです」と笑顔を見せた。

会場はホテルから徒歩25分。スーツケースを押しながら山を登る貴重な経験もしたといい「『結構、足腰は鍛えられたかな』って思います。最初の方はきつかったんですが、途中から慣れてきて『この山をあと2回往復したら、終わっちゃうんだな』って思ったり…」。長旅の疲れを感じさせないほど、表情は明るい。

大会は平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダリストのザギトワ(ロシア)が今季世界最高の238・43点で優勝。フリーではその直後を滑った。

「イヤホンをしていたんですが、結構、歓声がすごくて『やっぱりすごいんだな』って思いながら、出番で氷の上に乗ったら(ザギトワのフリーの)点数が158点で(笑い)。『ザギちゃんすごいな~』って思いながら最初のポーズをとったんですけれど、『ザギちゃんはザギちゃん。私は私』って切り替えました。緊張もありつつ、何とか切り替えてできたのが、今回の収穫かなと思います」

グランプリ(GP)シリーズの初戦は第4戦NHK杯(11月9日開幕、広島)となる。「海外の選手と一緒に公式練習をしていて、まだまだ『練習でも他の選手に及ばない』って思います。練習の質もそうですが、完成度とか、お客さんを引き込むような演技をできるようにしていきたいです」。世界選手権(19年3月、埼玉)出場を目指すシーズンの本格化を前に、気を引き締め直した。