B1に復帰した秋田ノーザンハピネッツが1日、秋田市内の彌高(いやたか)神社で必勝祈願を行った。鳥居前では選手、スタッフら45人全員で円陣。水野勇気社長(35)はブースターも含めた団結力で、台風の目となることを厳命した。6日の開幕戦は、ホームCNAアリーナ★あきたで、昨季西地区1位の琉球ゴールデンキングスと対戦する。

全スタッフによる円陣で誓いを立てた。台風24号の影響も残る中での参拝に、水野社長は「台風の目になるには非常に良い天気。B1全60試合でどんな展開でも100%のプレーを見せて、全国にサプライズを起こしてほしい」。プレーオフ進出を含めた優勝争いを目標に掲げ、奮起を促した。

今季新加入の俊野達彦主将(30)も強気を貫いた。代表で玉串を拝礼し「1年間みんながケガなくベストパフォーマンスできること、それを勝利につなげられることを願いました」。9月の東北アーリーカップ決勝はB2仙台に惜敗し、韓国・昌原LGとのプレシーズンマッチでも2連敗。「うまくいかなかったことが収穫。このスタイルに実戦の中で慣れていくことが一番」。さらに練習で連係を高め、選手間でのコミュニケーションも成熟度は高まっており「開幕戦から高いクオリティーは見せられる」と自信の表情を見せた。

開幕カードは、強豪琉球との2連戦だ。自身初のB1舞台に挑む俊野主将は「最初に強いチームと当たれるのはモチベーション。ディフェンスの部分でインパクトを与えたい。ブースターの力も自分たちのエネルギーにして、勝って喜んでほしい」。2年目のジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(49)も「琉球戦は力を試す良い機会。強いハートを持って戦ってほしい。サプライズを起こせるかは自分たち次第」と準備は整えた。開幕ダッシュを、強い追い風にする。【鎌田直秀】