大阪・泉佐野市の「りんくうタウン」に19年12月開業を予定する「関空アイスアリーナ(仮称)」の地鎮祭が4日、同市内の建設予定地で行われた。

着工は12月1日で、19年11月末までの完成を予定。一般社団法人関空アイスアリーナの顧問を務める橋本聖子日本スケート連盟会長(53)は「リンクは『人をつなぐ』『ものを動かす』といった意味もあります。『りんくう(タウン)』に『リンク』ができる。このスケートリンクが人の輪となり、世界各国からの玄関口をなるように、発展のために尽くしていきたい」とあいさつした。

同リンクは関西空港からJR、南海電鉄で1駅の「りんくうタウン駅」近くに建設される。メインリンクと、隣のカーリング場はいずれも国際規格を満たし、将来的には国際大会の誘致も視野に入る。

現在、フィギュアスケート男子の高橋大輔(32=関大KFSC)や女子の宮原知子(20=関大)らが練習する「関西大学たかつきアイスアリーナ」(大阪・高槻市)は06年7月に完成。当時、同大学の理事長として尽力した現大阪府スケート連盟会長の森本靖一郎氏が、代表理事を務める。森本氏は「今、泉佐野市は台風(の被害)で大変。リンクができることで、活気が出てほしい。泉佐野市から五輪選手を輩出したい」と思いを込めた。

府内では臨海スポーツセンター(高石市)、浪速アイススケート場(大阪市浪速区)、関西大学たかつきアイスアリーナに続く、4つ目の通年スケートリンク誕生となる。最も南に位置するため、和歌山県からの来訪など、競技人口拡大に向けても大きな役割を果たす。同市の千代松大耕市長(45)は「感慨深いです。アイススケートリンクを核とした町づくりをしたい。小さいお子さんにもここを存分に活用してもらって、素晴らしいアスリートに育っていってもらいたい」と約1年後の完成を待ちわびた。