世界ランク6位の日本が総力戦で同9位のドミニカ共和国を3-2のフルセットで退けた。最終セットに今大会は控えに回っている長岡、石井、冨永がスタートからコートに立ち、相手に傾いていた流れを引き戻した。勝ち点は2に終わったが、1次リーグから通算5勝1敗として3次リーグ進出圏の3位をキープ。今日8日は世界13位のプエルトリコと対戦する。

中田監督の色白の顔が紅潮していた。試合後の会見で「ストレートでいかなければいけない試合。勝ち点3が取れなかったのは痛いが、前向きに考えたい」。第1セットはサーブで攻めて相手の攻撃を封じ込み、黒後、古賀の攻撃も決まった。しかし第2セット以降はサーブに勢いがなくなり、高さとパワーに押されてミスが続いて流れを失った。

「黒後の集中力が切れた」と中田監督。そこで第2セットから途中出場を繰り返していた長岡、石井、冨永を最終セットでスタートからフル起用。石井のサーブから3連続得点でリズムを取り戻すと、セッターの冨永も2人にトスを集めて競り勝った。

「石井が当たっていたのでその勢いにかけた」と冨永。石井は「攻める強い気持ちで、与えられたチャンスを生かしたかった」と笑顔。今大会、重要な局面で起用されてきた長岡を含め、控えに回っている3人がチームに力を与え、勝ち点2をもたらした。