B1復帰2戦目の秋田ノーザンハピネッツ(東地区)がホームで驚異的な追い上げを見せた。日本代表級PG3人を擁する琉球ゴールデンキングス(西地区)に連敗したが、13点を追う第4Q(クオーター)に猛アタック。熱狂的な地元ブースターの声援を背に一時は3点差まで詰め寄り、今後の躍進に期待を抱かせた。

第4Q7分過ぎ、PG小野寺祥太(23)の右60度の3点シュートがカップイン。62-65に迫ると、ピンク一色に染まった3788人の観客の興奮が最高潮に達した。小野寺は両手を広げ、さらなる応援を地元ブースターに要求。ベンチから飛び出したペップHC(ヘッドコーチ=49)も気迫むき出しで会場を盛り上げた。最後は5点差で力尽きたが、ペップHCは「B1で勝てる可能性はある。ただ、勝つためには40分間常に戦い続けなければならないことが見えた」と17-17から27-41とリードされた第2Qを反省した。

今季、東北でB1を生で観戦できるのは秋田のみ。同じ東地区には昨季チャンピオンシップ優勝のA東京、同準優勝の千葉、初代王者の栃木とビッグクラブがひしめく。チーム全員がチャレンジャーだ。小野寺は「多くのブースターの前で負けて悔しい。泥臭い部分をしっかりとやって次のホームでは成長した姿を見せたい」と次節からのアウェー3連戦に気持ちを切り替えた。【佐々木雄高】