シニア女子で戦う本田真凜(17=JAL)の妹で、末っ子の紗来(さら、11=京都醍醐ク)が100・74点を記録し、2位に15・90点の大差をつけて優勝した。

ノービスAは6月30日時点で満11~12歳が対象。4月に誕生日を迎えた本田は、小5ながら中1もいるカテゴリーで存在感を放ち、19日開幕の全日本ノービス選手権(大阪・臨海スポーツセンター)出場を決めた。

ピンクが基調のかわいらしい衣装に、首もとには白のファー。「ピンクが好きだけれど、結構(ファーが)暑い」と無邪気に笑った11歳が、観客の度肝を抜いた。冒頭はシニア顔負けのルッツ-トーループの連続3回転ジャンプで1・77点の加点。中盤のルッツとフリップで回転不足があったものの、アクセルを除く5種類の3回転ジャンプを着氷させ「サルコーはたまに失敗するので、跳んだ時に『よっしゃ!』って言いました」と振り返った。

前日7日にジュニアでの演技を終えた姉の望結(14)、この日の男子フリーで滑った兄太一(20)もスタンドから応援。それぞれから演技前に、エールを受け取っていた。

「望結お姉ちゃんは(会場に)来たときに、上の観客席で『まだここにいるの!? 頑張ってね!』と声をかけられました。太一お兄ちゃんはウオーミングアップの時に、紗来のマットに寝てきて『あっ、試合だった!? ごめん。頑張って!』って言われました」

今季は国際大会も経験し、成長著しい5人きょうだいの末っ子。全国の舞台に向けて「(自己評価は)98点。全日本で100点(満点)を出したい」と誓った。