世界ランク6位の日本は同7位のイタリアに2-3で敗れ、準決勝進出を逃した。今大会9戦全勝の相手に先行されながら食い下がったが最終セットで力尽き、連敗でG組最下位が確定。セルビアとイタリアの準決勝進出が決まった。H組では連覇を狙った米国がオランダに2-3で敗れ、敗退が決定。中国、オランダの準決勝進出が決まった。19日に準決勝と5位決定戦が行われ、日本は米国と5位をかけて対戦する。

最後まで4強進出、メダル獲得を諦めなかった。最終セット、イタリアにマッチポイントを奪われながら荒木の移動攻撃とブロックで1点差まで詰め寄った。ただ、そこから勝利までが遠かった。

前日のセルビア戦とは別のチームだった。サーブで攻めて相手速攻を封じた。ブロックとレシーブの関係も機能し、粘り強く強打を拾ってミスも誘った。サーブレシーブも安定し、多彩な攻撃で得点を重ねた。ミドルの荒木が最多の17得点。古賀が16点、石井と新鍋も15点を挙げた。ただ、どんなに粘ってもイタリアのエース、エゴヌだけは止められない。36点を決められた。

中田監督は言った。「競った時の1点、2点の差が世界との大きな差です」。絶対的エースを望めない日本は、組織力と精度で世界と戦うしかない。荒木も「最後は個人のスキルかも」と課題を指摘した。世界の強豪と競り合えるが、勝ちきれない。収穫と課題が明確になった。19日の米国戦から宿題に取り組む。