プロボクシング世界4団体のミニマム級で王座を獲得し、アマチュア転向して東京オリンピック(五輪)出場を目指す高山勝成(35=名古屋産大)が来春、フライ級でアマデビューする。16日、都内で日本連盟の菊池浩吉副会長らと同席で会見に臨み、アマ登録承認を正式に報告。「今を精いっぱい生き、東京五輪を目指していきたい」と意欲を示した。

練習拠点の愛知県連盟を通じた登録申請の都合上、高山がアマ大会に出場できるのは来春以降。五輪出場には全日本選手権Vなど実績が必要で、県予選、東海予選などを勝ち抜かなくてはならない。試合形式は3分12回のプロと違い、アマは3分3回。優勝まで連日、計量と試合がある。採点方法なども異なる部分が多い。高山は減量を考慮に入れ、アマではフライ級で戦うと明かした。菊池副会長は「他のアマ選手と同じ立場で夢をかなえていただきたい」とエールを送った。

国際協会は16年リオ五輪からプロの出場を解禁したが、日本連盟は認めてこなかった。反対派だった山根明前会長が不正問題で8月に辞任して新体制となり、高山のアマ登録が認められた。【藤中栄二】