レスリングで20日開幕の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)男子フリースタイル代表が17日、成田空港から遠征に出発し、兄弟で初代表となった70キロ級代表の兄・乙黒圭祐(21)、65キロ級代表の弟・拓斗(19=ともに山梨学院大)が“共闘”でメダル取りに挑む。

遠征を前に拓斗が「兄弟でいくし、学院大の選手もいるので普段通りできそうです」と話せば、兄も「緊張はないし、楽しみ」とリラックスムードだった。

弟・拓斗は、大学の高田裕司監督が「柔らかくしなやか。天性の素質がある」と高評価する逸材。今大会で優勝すれば、その高田監督の20歳6カ月を超える19歳6カ月での日本最年少王者となる。高田監督は「超えてほしい」と話すが、拓斗も「若いので思い切って優勝を狙っていきたい」と恩師超えを誓った。

兄・圭祐も「甘くはないと思うが、一戦必勝で1つ1つ全力で戦いたい。そうすれば先が言えてくる」と話す。クールな2人が、世界に打って出る。