女子バレーボールの世界選手権は19日、横浜アリーナで準決勝、5位決定戦が行われる。

3次リーグで敗退し、米国と5位を争う日本の中田久美監督(53)は18日、同アリーナで練習後に取材に応じ「今季最後の集大成の試合。すべてを出し切って勝つことしか考えていない」と決意を明かした。

3次リーグでセルビア、イタリアに連敗して準決勝進出を逃し、目標としていたメダル獲得の可能性がなくなった日本だが、選手たちは高いモチベーションを維持している。黒後愛(東レ)は「久美さんに『メダルはなくなったが勝ちにいきます』と言われています」と話し、古賀紗理那(NEC)も「最後に全力で戦って勝つことが私たちの仕事」と表情を引き締めた。

米国は大会連覇を狙いながら中国、オランダに屈して敗退したが、世界ランク2位の強国。中田監督は「こんな大きな大会で米国とやれる。多くの人たちの前で、応援しがいのある試合をお見せしたい。来季に可能性を感じさせる戦いをしたい。今季最後でも思い出づくりをするつもりはない」と、笑顔を交えながらも強い言葉で重ねて勝利を誓った。

準決勝ではセルビアとオランダ、中国とイタリアが対戦する。