レスリングの世界選手権(20日開幕、ブダペスト)に臨む女子日本代表が19日に成田空港から出発し、連覇を狙う50キロ級の須崎優衣(19=早大)は友人手作りの五輪マーク入りブレスレットのお守りを持って旅立った。

須崎は「世界チャンピオンになるために1試合1試合に集中して挑戦者の気持ちをもって絶対に金メダルを取りたい」と笑顔で意気込んだ。ビーズで作られたブレスレットには、「YUI」の名前や「JPN」ともデザインされている。ほかにも家族や学校の先生からのお守りも持参し「心強いです」と味方につける。

世界選手権に向けて、本番同様の実戦練習をこなすスパーリングは、多いときには1日で18ピリオドをこなした。朝練習での走り込みでは、終盤に力を振り絞ってラストスパートを全速力で走ったという。「体力だけはだれにも負けません。勝ちきる練習をしてきたので自信をもってやりたい」と笑顔。10日には世界選手権に向けて髪を短くし、初めてパーマもかけて気合を入れた。

全日本選手権で3位となり、アジア選手権、ワールドカップ代表を逃したことも挙げ「悔しい思いをしたし、死にものぐるいでつかんだ世界選手権の代表。チャンスを自分のものにして金メダルを持ち帰ります」と頼もしかった。