女子1500メートルでピョンチャンオリンピック(平昌五輪)で2つのメダルを獲得した小平奈緒(32=相沢病院)が、1分57秒66で制した。

今季初の大会で19日の500メートルと合わせて2冠を達成。短距離女王の貫禄を見せた。「思ったよりタイムは悪くなかったので、体の状態を仕上げていければ、今シーズンに勢いをもっていけると思う」と手ごたえを口にした。

最初の300メートルを25秒13で入り、同走でベテランの田畑真紀(43)を早くもリード。ラストこそ、疲れをのぞかせたが、中盤は迫力の伸びを見せ、出場メンバー中、唯一、57秒台をたたきだした。

金メダリストになって周囲は慌ただしくなった。イベントや講演などに呼ばれることも多くなり、オフは多忙を極めた。北海道で起きた地震の影響で帯広のリンクが使えず、調整は遅れた。それでも、マイペースを貫き、「自分らしいスケートを積み上げていきたい」と前向きに話す。

来週は、W杯代表選考がかかる全日本距離別選手権(長野・エムウエーブ)に出場する。「ケガなくW杯の切符を手に入れることが最大目標。みんな同じ土俵で戦うので初心を忘れずにしたい」とおごることなく、スケート道をひた走る。