卓球女子でオリンピック(五輪)に4大会連続で出場した福原愛(29=ANA)が21日、自身のブログで現役引退を発表した。「ここで一区切りつけることを決意しました」と心境をつづった。「愛ちゃん」の愛称で親しまれ、長年日本の卓球界をけん引。16年リオデジャネイロ五輪団体銅メダルを獲得後、休養に入り、結婚、出産を経験した。復帰も含め、今後を模索してきたが、若手が育ってきたこともあり、ついに競技の第一線から退く決断をした。

<福原愛の歩み>

88年 0歳 11月1日、仙台市に生まれる。卓球が五輪競技に

92年 3歳 母の指導で卓球を始め英才教育を受ける

93年 4歳 初めて試合に出場。全日本選手権バンビの部(小2以下)16強などで“天才少女”として知られる存在に

94年 5歳 全日本選手権バンビの部で史上最年少V。以降、年齢別の全ての全日本に優勝

96年 7歳 初めて現地でアトランタ五輪を観戦する

99年 10歳 日本女子初のプロ選手になる

00年 11歳 ジャパンOPで日本代表デビュー

02年 13歳 日本選手団最年少で出場した初の国際総合大会、釜山アジア大会で団体3位

04年 15歳 アテネ五輪に日本選手団最年少で出場。シングルス16強

05年 16歳 中国スーパーリーグに参戦

08年 19歳 北京五輪で旗手を務め、団体4位、シングルス16強

12年 23歳 ロンドン五輪団体で日本卓球界初となる銀メダル

16年 27歳 リオデジャネイロ五輪団体銅メダル、シングルス4位。4月に交際を公表した江宏傑と9月に結婚

17年 28歳 10月13日に第1子となる長女あいらちゃんを出産

18年 29歳 新リーグのTリーグ理事に就任。10月21日に自身のブログで引退を表明