イケてるスポーツへイメチェン! 卓球の新リーグ「Tリーグ」は今日24日に男子の彩たま-東京で開幕する。23日は会場の東京・両国国技館で会見が行われ、リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)で団体と個人の両方でメダルを獲得した水谷隼(29=東京)らが出席。やや“地味”な競技の印象をぬぐうため、試合の合間には最先端テクノロジーによる映像や音楽を駆使した演出で、エンターテインメント性を追求する。

両国国技館で行われた日本初の卓球プロリーグの開幕会見。水谷は「両国といえば、相撲のイメージですが、まさか卓球ができるとは思っていなかった。誇りに思います」と心境を口にした。その上で「刺激的な試合になる。現役引退までTリーグでやっていきたい」と決意を述べた。

華々しくなる。卓球台は各会場1台だけ。体育館のいろんな場所で行われた従来の観戦方法から脱却し、急成長する男子プロバスケットボールBリーグをお手本に、競技以外も楽しめる演出に凝る。テンションが上がるような音楽や光を流し、細かなプレーも映像で分かりやすく伝える。モデル活動の経験がある浜本由惟(20=神奈川)は「頑張ります」と笑顔。選手を覚えてもらうため、背番号がつくのも新たな試みだ。

もちろん世界トップレベルのプレーを生で見られるのも魅力。参戦する男女各4チームは、世界ランク10位以内、五輪、世界選手権でメダル獲得などの規定を満たしたSランク選手の所属を義務付けられている。

初年度の観客動員は1試合平均2000人が目標。決して多い数字ではないが、今後は1年ごとに10%増を目指す。また将来は16部まであるドイツのように、全国から地域リーグまで複数のカテゴリーを持つ構想を描く。両国国技館での開幕戦には、相撲のように国技と発展するようにとの思いが込められている。愛ちゃんがともした人気の灯は消さない。【上田悠太】

◆リーグ概要 各チームは、7回戦総当たりで、シーズン21試合。試合は団体戦で行われ、ダブルス1試合、シングルス3試合の4試合制。2勝2敗となった場合は「ビクトリーマッチ」と呼ばれる延長戦で勝敗を決める。勝敗に応じてつく勝ち点でレギュラーシーズンの順位を決め、1、2位によるファイナルと呼ばれるプレーオフ(来年3月)で年間王者を決める。