秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が今季ワーストの5連敗を喫した。相手エースの一発退場を生かせず、「魔の時間帯」にもはまり、68-84のスコア以上の完敗だった。

ペップ・ヘッドコーチ(HC、49)の試合後会見は、ブースターへの謝罪で始まった。「第2クオーター(Q)がすべて。見ているみなさんを失望させてしまった」。34-33と1点リードの第2Q4分過ぎから第3Qにかけて、7分近くも得点が止まった。その間に21失点し、逆転を許すどころか34-54と絶望的な点差に離された。白浜僚祐(27)は「インサイドにつながらず、エナジーも足りなかった」と悔やんだ。

第1Qの流れは秋田にあった。前日28得点の名古屋ダイヤモンドドルフィンズのマーキース・カミングス(29)が悪質ファウルにより、開始5分で一発退場。外国人起用で圧倒的優位に立ちながら、チームファウルは28を数え、30本ものフリースローを与えた。敵将の梶山信吾HC(42)が「逆に開き直って、チームが1つになった」と振り返ったように、逆に秋田のまずいプレーばかり目立った。今週末は名古屋Dのホームに乗り込む。白浜は「2連勝でしか、仕返しにならない」と雪辱への思いを強くした。【中島正好】