新潟アルビレックスBBは今日7日の第8節、3連勝をかけて昨季の中地区覇者・三河ネオフェニックスとアオーレ長岡で対戦する。現在、新潟は8勝4敗で中地区首位。1ゲーム差の7勝5敗で3位の三河との一戦はシーズン序盤のヤマ場。06-07年から16-17年シーズンまで11季、三河に在籍したPG柏木真介(36)が攻略のキーマンになる。

柏木は冷静だ。「(名古屋Dに在籍した)昨季は違和感があったが、今年は普通」。旧アイシン時代から主力としてチームをけん引した三河だが、今は相手チームの1つ。特別な意識はない。もちろん、チームカラーは知っている。「対策を立てても対応してくる。その上を行かないと」。三河の得点源の1人、SG/SF金丸晃輔(29)とのマッチアップが予想される。前節富山戦(4日)で33得点の相手を食い止めることが使命。「駆け引きが必要。球を持たせる前がポイント」と策を練る。

柏木も上り調子だ。前節横浜戦1戦目(3日)で19得点。庄司和広監督(44)は「得点以上に良いのはスコアに残らない守備。若手は参考にしてほしい」。絶妙なタイミングでプレッシャーをかけ、要所ではスチール。守備から攻撃への起点として貢献度が高い。三河を倒して白星を連ねれば、さらに勢いがつく。柏木は「今年最初の対戦だし、取りたい」。奪う勝利の価値の大きさは、誰よりも知っている。【斎藤慎一郎】