Wリーグ・新潟BBラビッツは10、11日、トヨタ紡織と五泉市総合会館で対戦する。開幕から6連敗、16-17年シーズン途中から41連敗と苦闘が続く中、最年長のCF畑中美保(33)が精神的支柱になってチームをまとめている。

試合形式のメニューで、畑中がボールに絡む場面は多い方ではない。「周りが攻めてくれるから、みんなが動きやすいようにする」。絶妙なポジショニングで相手を封じ、味方にスペースをつくる。そして要所では自らが飛び込みリバウンドと、ミドルレンジのシュート。トヨタ紡織戦にもそれを当てはめる。「相手の守備を見ながら、落ち着いて攻める」。その土台づくりをする。

リーグ在籍11年目。6日で33歳になった。チームはもとより、リーグ全体の最年長選手。「年齢は気にしていない。しても仕方ないし」と笑う。チームの雰囲気づくりに気を配る。気づいた部分は自分から指摘し、丁寧に説明。その繰り返しから、練習の合間に選手同士が会話する場面が増えた。「私が言わなくても、みんなの方から聞いてくるようになった」。空気感はポジティブだ。「あとはやるのみ」。畑中は言葉に力を込めた。【斎藤慎一郎】