今季のGP初戦となった三原舞依(19=シスメックス)が70・38点で3位につけた。首位はトゥクタミシェワ(21=ロシア)で76・17点、2位は宮原知子(20=関大)で76・08点となった。

三原が尻上がりに調子を上げてきた。今季の新SP「イッツ・マジック」の冒頭で、ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを着氷。後半のトーループは結果的に回転不足となったものの、ダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップでは出来栄え点(GOE)で加点を導いた。

3つのスピンとステップは取りこぼすことなく、最高のレベル4。緊張感のある中で「今回は自分に勝つのが目標。大きな試合の最終滑走はあまりなかったけれど、最後まで気持ちよく滑って、女子のショート(SP)を終わらせられたらと思いました」と笑顔で振り返った。

9月のネーベルホルン杯で2位に入ったが、10月1日の帰国後には、風邪で5日間練習を休むアクシデント。そこから感覚を取り戻す作業にとりかかり、10月末の全兵庫選手権でも合計181・42点と本来の出来にはいたらなかった。そこから約2週間で調子を上げ、すでにGPシリーズ2戦を終え、ともに表彰台に立ったチームメートの坂本花織(18)からは「かお(坂本)は2つ頑張ったから、あとは舞依ちゃんやで」と送り出されたという。

バトンを受け取った三原は「(坂本に)ついていけるようにしたい」とニッコリ。10日のフリーで上位2人の背中を追う。