フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦NHK杯(広島県立総合体育館)が11日に最終日を迎え、40回大会を記念して「レジェンド・オン・アイス」が行われた。日本のスケート界をけん引した7人が登場し、懐かしのプログラムで会場を沸かせた。

出演者は92年アルベールビル五輪女子銀メダルの伊藤みどりさん(49)、02年ソルトレークシティー五輪男子4位の本田武史氏(37)、ロシア代表として10年バンクーバー五輪ペア4位の川口悠子さん(36)、06年トリノ五輪女子金メダリストの荒川静香さん(36)、10年バンクーバー五輪と14年ソチ五輪で女子8位の鈴木明子さん(33)、10年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(32=関大KFSC)、同五輪男子7位の織田信成氏(31)。

荒川さんが代表作「トゥーランドット」でイナバウアーを披露するなど、魅力たっぷりのアイスショーとなった。

伊藤さんは「シェヘラザード」の音楽に乗ってシングルアクセル(1回転半)を披露し「私は27年前(91年)にNHK杯が広島でやったときにも出て(優勝して)いる。NHK杯とともに成長してきた」とニッコリ。今大会の女子で日本勢初となるGPデビュー戦優勝を果たした紀平梨花(16=関大KFSC)に対しては「ショートプログラム(の転倒)が惜しかったね。課題だろうけれど、世界のトップを目指して戦ってもらいたい」とエールを送った。