空手の日本代表選手団が13日、世界選手権が行われていたマドリードから羽田空港に帰国した。日本は組手、形の個人、団体種目で金4、銀4、銅2の計10のメダルを獲得したが、金メダルは前回16年大会の6に届かなかった。

女子形で3連覇を逃した清水希容(24=ミキハウス)は、険しい表情で自らの戦いを振り返った。「決勝で力を出ししれなかった。2年間、この大会のすべてをかけて合わせてきたのに…」。準決勝までの5試合はすべて5-0の完勝だったが、地元スペインの世界ランキング1位、サンドラとの決勝は2-3の惜敗だった。

それでも清水は「僅差と言われますが、それではダメ。喜友名先輩のように圧倒的な差で勝たなければいけない」と、男子形を全試合5-0で3連覇した喜友名諒(28=劉衛流龍鳳会)の名を挙げて反省の言葉を並べた。「自分に足りないものを見直して、東京五輪では喜友名先輩とアベックで金を取ります。(決勝で演武した)同じ形で取り返したい」。吐き出す言葉に雪辱の思いがこめられていた。