3年ぶりに1部復帰を果たした近大が、粘る神戸大を振り切り、4位で締めくくった。

この試合に流れを呼び込んだのは、QB山西匡(2年)。先制となる25ヤードのTDパスを決めるなど、前半に3つのTDパスを成功させると、その後も攻撃の起点となり、チームを勝利に導いた。

試合後、山西は「4強入りを目標にしていた。今までしんどい部分もあったけど、うれしい」と笑顔を浮かべた。時本昌樹監督(43)も「今季、山西が成長してくれたおかげでこの結果につながった」と2年生QBの成長に目を細めた。「来年は4位ということで、下位チームが全力でかかってくる」。追われる立場になることを懸念。しかし、「そこで勝ちきれるようになりたい。もう1歩上を目指したい」と、指揮官の目は既に来季を見据えていた。