羽生のグランプリ(GP)ファイナル、全日本選手権出場に黄信号がともった。試合当日に右足首を痛めるアクシデントをのりこえGPロシア杯で自身初のGPシリーズ2大会連続優勝を果たし2季ぶりのGPファイナル出場を決めた羽生結弦(23=ANA)が、試合後にけがの状態を明らかにした。

この日午前の練習で4回転ループを跳んだ際に転倒。錠剤の痛み止めを服用し、4回転ループを回避するなどジャンプの構成を下げてフリーに臨んだ。羽生は「靱帯(じんたい)の損傷には間違いない。はっきりドクターの指示をいってしまえば3週間は安静。調整期間まで考えると、全日本も厳しい」と話した。中2週で迎えるGPファイナル(12月6日開幕、カナダ・バンクーバー)、中4週の全日本選手権(12月20日開幕)出場は微妙な状況となった。

「スケートって、治ったら終わりじゃないので、そういうこともふまえながら、トレーニングをできるかどうか、ちゃんと自分のしたいスケートをできるかどうか、今後を考えないといけない」と足の状態をみながら、慎重に今後のプランを練り直す。