バスケットボール男子日本代表は21日、都内で、W杯アジア2次予選のカタール戦(30日)、カザフスタン戦(12月3日、ともに富山)に向けての合宿を公開した。

9月の同予選カザフスタン戦、イラン戦でもチームをけん引し日本の勝利の原動力となった渡辺雄太(24=メンフィス・グリズリーズ)と八村塁(20=米・ゴンザガ大)についてフリオ・ラマス監督(54)は「八村、渡辺がいない中、(4月に日本国籍を取得した)ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)がこうやって(手術を終えて)戻ってきた。その中でバリエーションを加えながら、前回とレベルを落とさずに維持して臨みます」とチーム状況を話した。

19年W杯は20年東京オリンピック(五輪)の予選も兼ねており、五輪開催国枠が確保されていない日本にとってW杯出場という成績を残すことは、国際バスケットボール連盟(FIBA)への大きなアピールになる。日本は同予選で現在F組4勝4敗で4位につける。E組とF組の各3位までと、4位チームの上位の計7カ国がW杯出場権を得られることからも、1つも負けられない厳しい状況となっている。

今季からオーストラリアNBL、ブリスベン・ブレッツに移籍した比江島慎(28)が「監督からも『前より攻撃的にアグレッシブにやって欲しい』と言われている」と言うように、シューター陣には得点面での期待もかかる。「3点シュートとか、外からのシュート力を磨きがかかった」とオーストラリアでの練習の成果も口にし、「オーストラリアでは試合に出られていない状況なので、うっぷんを晴らす気持ちももちろんあります。点を取って自信もつけてオーストラリアに帰りたい」と気合を入れた。