柔道女子52キロ級で9月の世界選手権(バクー)を制した阿部詩(うた、18=兵庫・夙川学院高)が22日、23日開幕のグランドスラム大阪大会の2連覇(前年は東京開催)を誓った。

会場の丸善インテックアリーナ大阪内にある柔道場で公開稽古。優勝すれば19年世界選手権(東京)代表に内定する大会へ「ここで勝って、やっと自分が1歩リードできる。でもその『1歩リードする』のがとても難しいと思うので、本当に『何分でも試合をしてやるぞ』っていう覚悟を持っている」と気を引き締め直した。

午後からは、組み合わせ抽選会も行われ、順当に勝ち進めば準決勝で17年世界女王の志々目愛(24)と戦う可能性が高い。決勝まで対戦がない別ブロックには、同年世界選手権2位の角田夏実(26=いずれも了徳寺学園職)も名を連ねた。

ライバルがひしめく状況に、兵庫県出身の阿部は「世界選手権より難しい大会になってくる。絶対勝つという執念を持ってやる」。地元関西で真価を発揮する。