2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は1日、大会準備が凍結されたボクシング競技について「組織委員会としては準備をきちっとしていく」と話した。

都内で開催中の国際オリンピック委員会(IOC)は、前日の理事会で国際ボクシング協会(AIBA)のガバナンス(組織統治)などに重大な懸念があるとして東京五輪での実施の可否を来年6月の総会に先送り。それまでは、テスト大会や入場券販売など五輪に関わるすべてを凍結すると発表していた。

武藤事務総長は「我々は(実施可否の)最終決定に従うだけ。ただ、6月にやることが決まった時のために引き続き準備をする」と説明。IOCはAIBAとの接触も禁じたが「公式な接触はできないが、事務方が話をすることはできると理解している」とした。

この日は、理事会で東京大会の準備状況などプレゼンテーションを行ったが、ボクシングの件で詳しい説明はなし。「来週(3~5日)行われるIOC調整委員会との会議で、意見交換をしていくことになる」と同総長。「選手は不安な気持ちだろうが、準備については心配ない」と話していた。