ただの読者プレゼントじゃない。日刊スポーツが総力を結集して、新企画「これ、要ります?」をスタートさせます。選手、指導者らが使い込んだもの、使わなくなったもの、使い方がわからないものがどしどし登場。世界に1つだけの珍品を、読者1人にプレゼントします。第1回は競泳金メダリスト萩野公介(24=ブリヂストン)が半年間使い込んだセームタオル。

 

「これでいいんですか?」。萩野は戸惑いながら、青いセームタオルを手に取った。プレゼントする本人が「え、これ?」と驚くような一品をいただく新企画。新品やサイン入りでないほうがいいんです! ネットオークション時代に、あえて値段がつきにくいような、珍品がいいんです!

持ってきてくれたのは、吸水性と速乾性に優れたタオルで、半年近く使ったもの。乾かせば、何度でも使える。萩野は「日本で水泳をする子どもは皆、使っているでしょう。半年ぐらいはずっと同じやつを使います。『相棒』ですね」。

練習の合間にパパッと顔や頭を拭くのに重宝する。「セーム(タオル)を試合で使うことはほとんどないですが、でも持って行くんですよね」という。「これがないとやっぱり試合だ、という感じがしなくて。レースに対する精神安定剤なんですよ。いつもいっしょにいるヤツをレースにつれていって『さあ、いくぞ』って」。今回の品は、くたくたになるまで使われた愛用品。すでにタオルとしての役目は終えているが、ほつれた生地に、深~い味わいがある。【益田一弘】

 

◆応募方法 プレゼント希望者ははがきに住所、氏名、このページの感想を明記の上、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社スポーツ部「これ、要ります?」係までご応募ください。