フィギュアスケート男子で6日(日本時間7日)開幕のジュニアグランプリ(GP)ファイナルに出場する島田高志郎(17=木下グループ)が5日(同6日)、カナダ・バンクーバーの本番会場で公式練習に臨んだ。

フリーの曲をかけての練習では、3回転ルッツ-1回転オイラー-3回転サルコーの3連続ジャンプなどを成功。氷の感触を確かめ「最初はかみあっていなかったけれど、後半は落ち着いてできた」と振り返った。

17年夏からはスイスへと拠点を移し、06年トリノ五輪男子銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(33)に師事。11月25日まで福岡で行われていた全日本ジュニア選手権では3位となり、その後もスイスで練習をしてから、カナダ入りした。ランビエル・コーチからは「ファイナルまで集中して頑張って、今回も楽しもう」と声をかけられているという。

島田も「せっかくの機会なのでアピールしたい」と意気込む。愛媛出身で「みかんが恋しくなる時もある」とさわやかに笑う17歳は、スイスでも実家から送られてくる白米を炊飯器で炊いている。時には自らメンチカツも作るといい「最初、1人で行くのは不安があった。言葉も、生活も何もできない。悩んだけれど(言葉も)ある程度はできてきた。不自由なく、楽しんでいます」。フリーでは4回転ジャンプも組み込む予定とし、同世代のトップが集う大会で存在感を示す。