男子で11連覇を目指した京都が3回戦で敗れる波乱があった。

三重との対戦は先鋒・上山大就(京産大1年)、次鋒・武田風人(京都外大西高2年)が連勝しながら、中堅・飯嶋勢(同大1年)、副将・松本健士朗(近大2年)が連敗。勝敗は大将の高屋明季(佛教大1年)に託された。

「優勝しなければならないというプレッシャーがありました。このまま逃げ切れば勝てると思ったら、スキが出てしまった」と高屋。相手に先制されながら正確な突きで逆襲し、一時は3-2とリード。しかし、準々決勝進出がちらついた瞬間から連続失点し、終了直前に4-4と追いついたものの、「先取(先に得点を挙げる)が勝利」のルールで敗退が決まった。

08年の第36回大会で団体戦が31年ぶりに復活以来10年間、王座を守り続けてきた。ところが、今年は日本のエースでもある荒賀龍太郎(28=荒賀道場)が欠場。他の主力も開催時期が重なった国際大会のシリーズA(上海)に出場するなど、チーム編成に苦戦。全メンバーが全日本初出場という布陣で臨まざるを得なかった。

高校生ながら初戦の初戦の2回戦、3回戦でともに勝利を挙げた武田は「いい経験ができました。これをこれからに生かしたいです」と悔しさを押し殺すように言った。