ジュニアグランプリ(GP)ファイナルの男子で、ショートプログラム4位の島田高志郎(17=木下グループ)がフリー140・41点を記録し、合計214・38点で3位に入った。優勝は地元カナダのステファン・ゴゴレフ(13)で、合計233・58点。

島田は冒頭で4回転トーループに挑み、1・76点の加点を導いて初成功。最終盤の3回転フリップで転倒するミスがあったが「3位になったのは驚いている」と柔和な表情を浮かべた。

17年夏に岡山からスイスへ拠点を移し、06年トリノ・オリンピック男子銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(33)に師事。愛媛出身で「ミカンが恋しい」と笑いながら、実家から送られてくる白米を炊き、時にはメンチカツを作る。言葉の不安も徐々に解消され、この日の記者会見でも大半は英語を活用。大きな自信と課題を得て「(4回転ジャンプは)降りたことはうれしいけれど、これからは何本も降りないといけない」とさらなる躍進を誓った。