2年連続15度目出場の仙台大(東北2位・宮城)が、優勝候補の早大(関東1位)に65-100で敗れた。東北リーグで得点王と3ポイント王の個人2冠を獲得した清水理香子(4年=明成)らを中心に、金星を狙ったが、3年ぶり出場だった昨年に続き、強豪相手に初戦敗退。

13得点に封じられたものの、持ち味の3点シュート3発で意地も見せた清水は「東北で上位でも関東にどれだけやれるかが大事。相手センターに大きい人がいる中でも、走るバスケはできたと思う」。高さもある世代別代表がそろう相手にリバウンドやルーズボール奪取でも奮闘。「やってきたことはは出せた」と悔し涙と全国舞台での充実感が入り交じっていた。

第1クオーター(Q)では、工藤千穂主将(4年=明桜)の3点シュートなどで、一時は16-12と4点リードを奪う場面もあり、20-26と接戦に持ち込んだ。だが、第2Qに3連続で3点シュートを決められると点差を広げられた。第3Qでも16-17と健闘。菅野恵子監督(34)も「第2Qが逃げ腰になってしまった。でも負けはしましたが、リバウンドに飛び込んだり、選手たちは良くやってくれた」とたたえた。

高さや強さ対策として、かつて同監督が所属した社会人の強豪、山形銀行に出向き、成長した。1年間での進歩も全国舞台で披露できた。工藤主将も「最高の財産になったし、後輩たちには東北では負けないチームになって、関東の大学に勝てるよう頑張ってほしい」。思いは下級生に託した。