シニア1年目でグランプリ(GP)ファイナルを制した女子の紀平梨花(16=関大KFSC)が22年北京五輪金メダルへ、本格的な4回転ジャンプの練習を再開する。

フリーから一夜明け、会場でエキシビションに出演。まずは男女通じて日本勢初となるGPデビューシーズンでのファイナル、全日本選手権(21日開幕、大阪)の2冠へ突き進み、同選手権後に4回転トーループ習得を目指す。

◆女子の4回転ジャンプ

02年ジュニアGPファイナルで安藤美姫が4回転サルコーを世界初成功。そこから成功者は現れていなかったが、今年3月の世界ジュニア選手権でロシアの13歳トルソワが、史上初のトーループに成功。一気にサルコーとの2種類を決めた。さらに10月のジュニアGP第7戦アルメニア大会でルッツも成功。今回のジュニアGPファイナルのフリーでは2本の4回転ルッツに転倒したものの、4回転トーループを決め、2種3本の構成に挑戦した。

同じくロシアの14歳シェルバコワも、転倒したが2本の4回転ルッツを組み込んだ。両者は来季、シニア転向が可能な年齢(6月30日時点で15歳)に達する。(バンクーバー=松本航)