日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長(82)が14日、今年相次いだスポーツ界の問題について激怒した。

都内で行われた同機構年間表彰式「感謝の夕べ」に出席し、あいさつの冒頭で「今年は大変な問題がたくさん起きた」と厳しい表情。「競技団体のガバナンスがなっていない。ここに来て、その問題が次々と出てきた」と語気を強め「競技団体に、ちゃんとビジネスや組織運営ができる人材を入れないとダメ」と、改革を訴えた。

W杯ラグビーの日本招致に尽力した森喜朗名誉会長(81)がワールドラグビーから功労賞(バーノン・ビュー賞)を贈られたことを「大変にいいニュース」と喜びながらも、競技団体のガバナンス欠如への怒りは収まらない。パワハラがなかったとされた体操の問題には「すっきりはしない」と言い、さらに「体操に限らず、どの競技団体でもあること」と言い切った。

20年東京オリンピック(五輪)に向けて、競技団体には公的な資金も投入されている。「トップ選手の強化に使うのもいいが、協会の中にしっかりとした人材を雇うことも考えてほしい。競技団体がしっかりしないと、スポーツは本当にダメになる」と将来に警鐘を鳴らしていた。