卓球のグランドファイナル女子ダブルスで、早田ひな(18=日本生命)とコンビを組んで初優勝を果たした伊藤美誠(18=スターツ)が17日、大会が行われた韓国・仁川から関西空港に凱旋(がいせん)帰国した。

「優勝以外は負けなので(今年)最後に優勝できてよかった」と笑顔で優勝をかみしめた。共に戦った早田を「組んでいると安心感、存在感が大きい。早田選手と組むと自分らしさが出る」と世界ランク1位コンビの信頼関係をうかがわせた。

伊藤は今年、中国人選手との試合を繰り返すうちに「ラリー力」の必要性を感じたという。「中国は基礎からしっかりしていて。ラリー力を学んでからは(中国人選手と)五分五分になってきた」。ダブルス決勝ではその中国人選手にストレート勝ちで優勝を決め、成長ぶりを見せつけた。

今年1年を「楽しかった1年。いろいろな経験ができて学ぶことができた」と振り返った。来年1月には早速、全日本選手権が控えている。

「実力を上げても勝てないのは何かが足りない。1つ1つの技術の精度を高めたい」。グランドファイナルのシングルス、混合ダブルスでの敗退を課題に次戦に向かう。「(来年は)大事な1年。気持ちの部分では変わらず楽しくやりたい。周りを気にせず、やっていきたい」と20年東京オリンピック(五輪)を見据えて意気込んだ。