富士通がラン攻撃で初の3連覇を飾った。RBトラーション・ニクソン(26)が逆転を含めて3TDラン。IBMと2年連続3度目の対戦で、35-18での勝利に導いてMVPに輝いた。

富士通は3年連続4度目の優勝となった。富士通は来年1月3日に東京ドームでの日本選手権ライスボウルに進出。学生代表の関学大と2年ぶり3度目の対戦で日本一を争う。

富士通は最初の守備で先制FGを許した。直後の最初の攻撃の2プレー目。ニクソンが初めてボールを持つと、一気に67ヤードの独走TDランで逆転した。

第2Qには16ヤード、第4Qにも8ヤードのTD。合計196ヤードで3TDランを挙げた。「春は苦労したが、秋はスムーズに走れた。OLが頑張ってくれたおかげ」と縁の下の力持ちに感謝した。

高校時代はLBとRBの攻守両面で出場していた。名門南カリフォルニア大などにRBで勧誘されたが、単位が足りずに入学できなかった。ジュニアカレッジ、ニューメキシコ大ではLBに専念。15年の富士通入団時から「一番やりたかった」RBを希望していた。QBキャメロン、RBゴードンと攻撃の2枚看板が昨季で引退した。願いがかなって今季転向すると、1次リーグで大差をつける歴代でも最多のラン1位。

大一番でもパワフルなランで3度目の頂点に導いた。次は関学大が相手だが、学生では止まりそうもない。ニクソンは「ライスボウルも走って日本一」と宣言した。