来年12月に熊本で行われるハンドボール女子世界選手権に超強力な応援団がついた。「世界選手権を大成功させる会」が18日、都内のホテルで設立パーティーを開催。政財界を中心に約150人が集まる那珂、全日本柔道連盟の山下泰裕会長(61)と日本サッカー協会の田嶋幸三会長(61)の大会アンバサダー就任が発表された。

他競技からの応援だが、山下氏と田嶋氏はともに熊本県出身で、故郷への思いも強い。この日、熊本県の蒲島郁夫知事から委嘱状を手渡された山下氏は「実はハンドボールは子どものころから関心があった」と仰天発言。60年代から70年代にかけて強豪として君臨した大洋デパートが、熊本市を本拠としていたからだ。

山下氏は97年熊本男子世界選手権も「応援していました」と振り返り「大会の成功には地元の活躍が不可欠。日本代表も頑張ってほしい」と話した。日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長の立場では全競技を公平に見なければならないが「今回は、熊本県人として応援します。自分は典型的な熊本県人。頑固ですし」と笑った。

柔道界とサッカー界のトップに加え、応援サポーターには歌手の八代亜紀さんや元プロ野球ソフトバンクの3冠王、松中信彦氏、宝塚元雪組トップスターの轟悠さんなど熊本県出身者がズラリ。大会公式マスコットは、昨年のグッズ売り上げが1400億円を超えたくまモンが努める。

この日、パーティーに出席した熊本・山鹿市のオムロンに所属する日本代表の永田しおり(31)は「すごい人たちばかりで、プレッシャーがすごい」とジョークを言いながらも「これだけ応援されて、うれしいですね」と話していた。